既卒コミュ障真面目系クズが就職活動をするとこうなる

既卒四年目実務経験なしアスペルガー診断済の文系が就職するまでを予定

番外編:就活が上手くいかない理由としてアスペルガーを疑われたので診断してもらってみた

 先日の番外編の続きです。
 先に結論を言えば、アスペルガー症候群(暫定)でした。
 何故暫定なのかというと、発達障害の診断には自分が受けるもの以外に幼少期についての親への質問状があるのですが、私が心療内科に通っていることを親に秘密にしたいのでそれはなしで診断してもらったからです。
 一応もう二十歳も過ぎていますので、これでも障碍者手帳は発行できるといえばできるのですが、「今後の取り組みの為にもいっておいた方がいいのでは?」とお医者さんからはいわれてます。でもどうせまた私を責める理由と語句が増えるだけですし嫌だなあと正直思っています。
 ちなみに初診・診断・診断結果と三回通って計一万五千円以上二万円未満払いましたがこれが高いのか高くないのかわかりません。
 どういった診断内容だったのかについてはあまり書きませんが、どんな診断結果だったか、アスペルガーの人はどんな職に向いているか、それを踏まえて今自分はどう動いているかを書いていこうと思います。

 
■診断結果


 とりあえずどういうことをいわれたかというと、

 

  1. 物事(モノや人から言われたこと)や語句の解釈が独特で、コミュニケーション(の中の言葉の意味合い)が他人と共有できておらずやりとりがかみ合わないことがある
  2. 会話の中で難しい言葉を使うことがある反面簡単な言葉を間違って使用したりもする
  3. 空気を呼んだり人の気持ちを察するのが苦手
  4. ものによって高い能力と低い能力の差が激しい
  5. 答えが質問や質問者の意図からズレていたり、的を得ず分かりづらかったり、独自の解釈や思い込みやこだわりで本来の意図からズレていたりする
  6. 柔軟性がなく、相手の対応に合わせて臨機応変に対処するのが苦手
  7. 集団で周囲に合わせて行動したり考えるのが苦手
  8. ナアナアが苦手で、白黒はっきりつけたがる
  9. 「そこ別に注目しなくてもいいだろ」というところに注目するし「そこまでしなくていいだろ」というところまですることがある

 つまりは「総合的には平均以上の力を持っているが、空気を読むとか会話をするとかいう人とのコミュニケーションは苦手」ということです。これで名実ともにコミュ障です。
 なので未経験者の面接なんてどこを見るといわれたら人柄ですし、人柄を見るには面接官とコミュニケートするしかないのですが、私の場合はこの「コミュニケーション」が苦手であるため独特の雰囲気や融通きかなそうなところ等を見て会社と合わなさそう、もしくは募集している仕事に適性がないと判断されて落とされている可能性があるといわれました。


 って面接で人柄で判断されたらあとは技術しかないと思うんですが実務未経験者にそんなものあるはずがないじゃないですかー!やっぱり「人柄で判断します」とかいう会社とは相容れないってことじゃないですかー!どうしろっていうんですかー!


アスペルガーはどんな職が向いているのか、ダメなのか


 まあそこでどんな職が向いているのかっていわれてもコネ以外じゃどこにでも面接あるじゃねーか世の中××だな!となるんですが一応文系の私にどんなものがあいそうか、そしてこの職はやめとけといわれたのか、書いていきます。

 

×営業、コンサルタント、SE,接客業、アシスタント業務、総務
○経理、事務(アシスタント系を除く)

 

 だから事務未経験は元々圧倒的に募集が少ないって言ってるだろいい加減にしろ。

 

 とりあえず×をつけられた職で、営業や接客業はわかりますが「SE」は他人とのコミュニケーションが苦手な人が薦められることが多いので意外だったのですが、お医者さんによるとお客さんやSEのチームなど案外コミュニケーションが必要な職なようです。コンサルタントもお客様の話を聞くことから始まる仕事ですし、(営業)アシスタントなどはつまり担当の方とのコミュニケーションが必要になりますから、互いの言葉がすれ違っていたら大変なことになります。あと総務は社内の色んな所と関係を作らなければならないから、だそうです。

 次に○をつけられた職ですが、まず私はド文系で数学がとても苦手なので経理職を挙げられた際に拒否感を示してしまったのですが、実際は特に学校でやるような数学要素はあまりなく、専用のソフトに数字を入れて行って管理するような職なので他の職に比べると他人と関わることがなく、作業に没頭ができるドライな職であるといわれたので簿記の勉強を始めようかと思います。事務についても作業内容が定型化されてることが多いので私には向いているようです。

 

■診断結果を受けてどう動くのか

 

 

 医者さんには「就労移行支援事業」を紹介されました。
 話を聞いた+ざっと調べた感じだと、平日の決まった時間に朝から夕方まで事業所に行ってコミュニケーションスキルを学んだりPCスキルなどの職業訓練をするところみたいなんですが、ターゲットが「アスペルガーのような知能は問題ないがコミュニケーションは問題があるという人」から、「知能に関しても問題がある人」まで幅広く、職業訓練も事務的なものから軽作業まで、事務所によってだいぶカラーがあるみたいなのでよく調べた方がいいみたいです。
 払う金額はあやふやなんですが住民税による等いってらっしゃいましたのである程度はかかるようです。

 しかし見事にいのちの電話心療内科→就労移行支援事業と次々に紹介されたので、きちんと必要な組織が適宜繋がっているといえるのでしょうが、ネットで就労以降支援事業もピンからキリであることを知り、もしかしてこれが噂の貧困ビジネス・・・!? と少し怖くなりました。

 もちろんいかずに今までのように一人で就活頑張るぜ!でも問題ないですし精神障害があることについては別に企業に言わなくてもいいみたいです。ただ隠すということは一般の方と一緒に扱われるということですから「こういう障害があるので××は苦手ですだから仕事内容について考慮してください」とはいえません。


 といって障害を明らかにするとその時点で不採用にされることもありますし、障碍者枠で採ってくれたとしても他の人より年収がだいぶ少なかったり、大卒でそれなりの仕事ができると思っていたにもかかわらず軽作業ばかり任されて仕事内容や給与面が不満だったりすることもあると思います。
 なので、会社にとっても個人にとっても最もいいのは、一般枠で応募し、障碍者であること、もしくは自身の障碍者としての特性を面接で述べて、それでも「面白い!」と思ってもらえて採用してくれる会社に入社することじゃないかとお医者さんはおっしゃっていました。
<例:長所と短所を聞かれて、「定型化された作業に対しての集中力とスピードは自信があります」「マイペースすぎるので人と深く関わるのは苦手です」、など>
 ですがさきほど述べましたように、他に応募している一般の方がいて、障碍者の方がいて、しかも両者未経験ということであれば大概の企業は一般の方を採ると思います。ですのでそういう「面白い!」といって下さる企業様もないことはないのでしょうがとても数が少ないのでしょうし、もし採用されたとしても企業もこちらも「思ってたのと違った」となってクビになったり辞職する可能性もないとはいえません。

 私個人としては、確かに面接は全然通らないし日々生きづらさを感じてはいますが、私程度のコミュ障がアスペルガーなのであれば(アスペルガー≠コミュ障なのは理解しているんですが)、それこそクラスに1~3人ぐらいは該当して、私の大学時代所属していた自他称コミュ障が集まったサークルなんてどれだけ低く見積もっても五分の一はいたと思いますし、それはもう障害というよりか性格とか特性に近いと思うので、障碍者手帳をもらってサービスを受けるというのは何か申し訳ない気がします。

 とりあえずは就職活動をつづけつつ、就労移行支援事業所は見学大歓迎らしいので見学に行って性に合うようであれば所属し、障害については企業に開示を求められればきっぱりと話して、そうでないなら話の中で苦手なことについてほのめかして反応を見つつ、「この企業は障碍者云々で人の採用を躊躇わないだろう」と思えたら開示しようかと思います。

 先ほども申したように就労以降支援事業所に所属するにはお金がかかりますし、他にも書類が必要ですし、ついでに障碍者手帳発行に対し二十歳過ぎてるので親のアレコレは必要ではないけれどもできればほしいなあといわれているので、親にも話さなければならないのですが、・・・どうしましょうかね。