既卒コミュ障真面目系クズが就職活動をするとこうなる

既卒四年目実務経験なしアスペルガー診断済の文系が就職するまでを予定

番外編:いくつかの就労移行支援事業所に相談に行ってみた

またもや番外編で恐縮です。面接は相変わらず一次に行って落ち続けています。夢も希望もありません。最近はWEB履歴書の書類選考でさえ通ることが以前よりぐっと減ったような気がします。先日訪れた面接で「新卒の人は未経験だけれどまだ何物にも染まってない、若さが魅力だけれども、××さんの場合はもう二年以上過ぎてるよね。どういったところでその点をカバーできますか?」といわれて吐きそうになりました。吊りたいです。

 

 

 

 就労支援事業所にいってみました。

 前々回からの続きです。就労支援事業所にいくつか相談・見学に行ってみたので、具体的にどんなものだったのか書いていきたいと思います。
特にメモをとっておらず、思い出し思い出しで書いていくので正確ではないところもあると思います。

 

 

A事業所

 ホームページを確認し、初めてというのもあって電話をするのが憚られ、メールで予約。後に確認の電話が来て、相手方と日時を調整します。

(私がいった)心療内科は予約から実際に行くまで二週間かかりましたが、事業所は予約から実際に行くまでは遅くても一週間以内でした。当日の持ち物は、極端に言えば事業所までの交通費があれば手ぶらでも大丈夫な気がしますが、どの事業所に行くにも必ずそこのパンフレットをもらうので、それが入る程度の鞄を持って行っていた方がいいでしょう。

 

 

 事業所に行って、入ってみると、その事業所に通ってるだろう人々に一斉に注目されて、ほぼ同時に「こんにちは」と挨拶をされましたおそらく外来の方が来られた際には必ずせねばならない、ソーシャルスキルの訓練の一つだとは思うのですが、個人的にこういったものをするのもされるのも本当に苦手で、正直この時点で「ここは絶対に嫌だ」と思ってしまいました。ですが人によっては「ちゃんと訓練させてくれるんだな」と思われる方もいらっしゃると思います。
 訪問したときに見た個人情報を外部に漏らしませんよ、といった内容の誓約書に署名をしてから自分の名前やどこでその事業所を知ったのか、どんな症状であるとの診断を受けたのか等を渡される紙に書いた後、説明を受けます。このときは施設長の方から説明を受けました。
 具体的には、そこの事業所のパンフレットをめくりながら、就労支援事業所とはいかなるものであるか、カリキュラムはどうなってるか、実際に利用する時に必要なものなどを話して頂きました。質問があれば、他に人がいるかにもよりますが、話の都度、もしくは話がすべて終わった後に何でも尋ねることができます。
 また、そういった事業所は20人が満員で、それ以上の人数になるとどなたかが就業されるなどでその事業所を出られるのを待たなくてはならないらしいのですが、その事業所は面接等で事業所を欠席される人のところに余剰の人を入れるなどをして、30人以上を現在受け入れているとおっしゃっていました。

 説明を受けて、事業所への質問をした後に、どうして心療内科へいったのか等のヒアリングがありました。
 全部終わった後、「今私とこうやって話してみて、何か気づかれた点はありますか?」といったようなことを尋ねた際、笑顔がないのが気になるということ、また私の話し方がもろにアスペルガーらしく、「最近は発達障害も世間で有名になってきたので、今まであった面接官の中で『この人アスペルガーだな』と思われて落とされたことがあるかもしれません」といわれました。
 笑顔がないというのは元々他の面接でのフィードバックでも何度か言われたことではあったのですが、「話し方がアスペルガー」というのは驚きながらも納得するところがありました。私は昔から頭の中で整理する前に思いつくまま要点をまとめず話をすることが多く、面接でも注意しなければならないと思っていたのでそれだろうな、と。
 他にいい点も言われた気がするのですが覚えてないので、おそらく過去に他のキャリアコンサルタントの方などにいわれたのと同様だろうなと思います。
 そのときはその「話し方がアスペルガー」といわれたのが強烈ではあったものの怒ったり悲しんだりはしていなかったのですが、家に帰っても親にぽろっと零しましたし、以降いく事業所全てで「他の事業所で話し方がアスペルガーだといわれたのですがそう聞こえますか?」と尋ねていたので、心の奥底ではショックだったのかもしれません。ちなみにぽろっと零された親はこれを「(優秀であるはずの自分の子供が障害者の話し方であると)馬鹿にされた」と怒り、以降見学に行く事業所の方々に見せるため、心療内科の先生に自分の子供の症状が知的に問題がなくむしろ平均より優秀である旨を書いてほしいと依頼しにいくという大変面倒なことになりました。親の理解がないと思われる方は、親に対してどんなことを零していいのかも注意してください。

 

B事業所
 ホームページに書いてあった電話番号に電話をして日時調整を行いました。
 呼び鈴がなかったのでとりあえず扉を開けると、前回のような多数の人物から一斉に挨拶されるということはなかったのですが、部屋の近くにある洗面所で石鹸を使ってよく手を洗うようにといわれました。少しびびりましたが、そういった汚れに過敏に反応する障害の方もいるだろうとすぐ納得し、よく洗ってから再度扉を開けて応接間に案内されました。
 そちらでは、ホームページに書かれていた施設長の方ではありませんでしたが、人事も担ってらっしゃるという方が担当でした。
 前回と同じく個人情報についての誓約書を書き、自分の個人情報や症状等を記してから、パンフレットを見て説明を受け、何か疑問があればその都度質問をしました。
 覚えているものですと、「最近診断が下りたばかりであり、手帳がなくてもこの事業所で仕事を探すうえで大丈夫なのか」を尋ねたのですが、「頑張って開拓していく」「長期的・継続的に障碍者の方を雇用しているところでは、障碍者手帳を取得する意思があるのならば特にそこまで問題ではない」というのをおっしゃっていました。ただ、「『アスペルガー自閉症スペクトラム)』というものについて無知ゆえに倦厭される企業が多いのも事実であるため、そこの開拓に関してはこれからの分野である」ともいわれていました。
 また、小学校のように朝から午後三時ごろまでプログラムが平日と土曜日に組まれているので、現在のニート生活が慣れてしまっている身としては正直出るの面倒だなあと思ってしまってそのあたりについても質問をしたのですが、先ほど述べたような長期的・継続的に障碍者を雇用してらっしゃるところでは、長く働いてほしいということで、障碍者に対しての面接だけではなく、障碍者の人に部屋の外に出てもらって、事業所の担当の方への聞き取りなどもされるそうで、そのときに「全日程に出席していた」というのは大変な強みになるので全日程にきちんと出てほしいとおっしゃっていました。成程内申ですねわかります。
 こちらでは「今私が話していて、よかった点、気になった点はありましたか?」と尋ねたところ、「笑顔がなかったのは気になったけれども、質問を沢山してくれたのと、相槌をきちんとうってくれていたから話はきちんと聞いているんだな、と安心できた」といってもらえました。ただやはり面接というのは第一印象が重要であり、先ほどもかいたようにその方も人事をやってらっしゃるので、「××さんのような、頭の回転が速そうな子と、笑顔が素敵で素直で何か間違ったことをやった時はきちんと謝れるような子がいれば後者を選ぶ」といわれました。 何かやった時に謝れないと思われたんだーへー吊りたい

 

C事業所
 こちらも電話で予約~パンフレットで説明してからこちらの事情をヒアリングして質疑応答というのは同じです。
 ただ、個人情報の秘匿の誓約書はなく、また、ここの事業所はとある理由で大学を卒業した方が多いということでしたので、「こういった支援事業所ですと、その後の職が大体事務補助だとか、軽作業だとか、そういったものが多いのですが、個人的にはもっと発展的なことをしたいと思っています。こちらではそういった職に就いた方はいらっしゃいますか」と尋ねてみました。ですが未だ私が言ったような「発展的な」職に就いている方は皆無で、「××さんがこちらに入って、私たちと一緒にその『壁』を突破されるのか、できないのかはわかりません」といわれました。ですがSEだとかイラストレーターなど専門職に当たるもので現在実習をされている方はいらっしゃるらしく、「そういったスキルを持っていらっしゃるならば活躍できるかもしれないですね」とおっしゃっていました。だからガチ文系出身真面目系屑ニートにそんなもん期待すんなっつってんだろいい加減にしろ
 私が訪れた時はみなさんホワイトボードに向かって何か作業をされていて、塾のようだと感じました。また他の事業所だと皆さん私服だったのですが、こちらでは参加されてらっしゃるみなさんスーツを着てらっしゃいました。また他の事業所では軽作業などがプログラムの中にあるのですが、こちらでは全くなく、それよりもグループワークなどに時間が割り振られていたのが印象的でした。それでもいわゆる一般的な「障碍者」以上の職に就いてる人はいないのか…とちょっと思ってしまいました。
 こちらでもB事業所で聞いたことと同様のことを尋ねたのですが、「とてもビジネスマナーがしっかりされていて、丁寧で、真面目に見えて大変好印象である。けれど場面によっては仰々しく感じるので、フランクに接してくる相手と役員面接などで自分を切り替えることが大切」だといわれました。

 

D事業所
 電話予約~質疑応答以下略。個人情報秘匿の誓約書はなし。
 ただ、今までいくつも事業所を見学しているというのを伝えていたからでしょうか、他のところではなかったのですが、コンピューターのプログラムを受けておられる方、事務のプログラムを受けてらっしゃる方、軽作業をしてらっしゃる方、とそれぞれの場面を担当の方の詳しい説明付で実際に見学することができました。また、場所柄、音に対し過敏に反応される方は通所が難しいであろうことを教えて頂きました。

 こちらでは他のところと違い、「経験」に力を入れているそうです。私のような実務未経験者に一体どんな経験があるのかと伺ったのですが、こちらでは事業所の方が交渉して、実際に面接に伺う前に企業で働かせていただくようにするそうです。そちらで障害の特性であるとか、良い点など、面接では障害ゆえに見えてこない所をアピールすると共に企業と合っているかマッチングを行うそうです。
 唯一気になったのが受付のところで名前を書くところがあったことです。見学、もしくは営業のために来られたのだろう方が名前を書く紙が玄関に置かれており、そちらに記入しなくてはなりませんでした。いくら親や友人に障害をオープンにしているとはいえ例えば昔の同級生だとか全くの赤の他人に障害があることは知られたくないので、過剰反応かもしれませんが気になる点ではありました。
 こちらの方に他の事業所で尋ねたことと同様のことを尋ねると、良い点はなんといわれたか忘れてしまったのですが、「何かを考える時は上や斜め、下を向かず、相手の目を見て考えたり思い出したりして答えること」「相手の話の途中で(そちらで頂いた)お茶を飲むときは一言『頂戴します』『失礼します、頂きます』など声をかけてからのむこと」を注意され、やはり他の方と同じく第一印象の大切さを力説されました。



とりあえずまとめとしては、
・事業所に行っている人で一般的な障碍者がやるような仕事以上に就く人は現在知る限りでは皆無
・事業所によってはプログラムや雰囲気に差がある(ので見学は重要)
・大概すでにいっぱいなので、できたばかり(できて2か月ぐらいまで?)でない限り2~3か月以上待つことになる

 こんな感じでしょうか。
 私は、担当の人の感じが一番良かったBと、プログラムが自分の特性に合っていると感じたCに次は体験に行ってみようかと考えています。

 

 

 


 ところでここから愚痴なのですが、上にも書きましたが、一体何で判別されているのかわかりませんが「頭いいですよね」といわれることがあります。面接官にも、キャリアコンサルタントの方にも、一緒に面接を受けられた方にもいわれたことがあります。
 最初は嬉しかったのですが、最近は苛立ったり、悲しくなったりしてきました。
 理由は一つ。大学生時代までは「頭がいいこと」が最重要課題でしたが、就職活動では頭の良さより第一印象、愛嬌が求められます。女性なら特にです。いくら頭がいい頭がいいと褒められても、私が今一番欲しい「就業」には全くつながらないのが現状です。
 少し関係ないかもしれませんが、普段転職サイトなどでWEB履歴書を送って、書類選考をした後に今度は履歴書を送ってほしいといってくる企業が五割ぐらいあります。正直のところ私は実務未経験ですのでWEB履歴書に載せている以上の書くべき情報がないのですけれども、指示に従って履歴書や職務経歴書を作り、送付状を添付してお送りします。9割5部落ちます。
 一体向こうがどのように履歴書で書類選考をしているかわからないのですが、唯一WEB履歴書に載せていない確固たる情報が、履歴書にはあります。
 顔写真です。
 といってもきちんと写真屋さんに行って撮影してもらったものを毎度毎度高価ですけれども焼き増ししてもらってるので、写真の線がガタガタで落としているというわけではないと思います。どうやって書類選考をしているのかわからない私が考えるに、どうも顔が重大なネックになってるのではないかと思います。
 第一印象が大事。
 この世は見た目が九割。
 吊りたくなりますね。
 ところで事前の申しつけもなしに履歴書を返却しない企業があります。厚労省のマニュアルだったか規定だったかに沿ってないというのもありますが、お願いだから履歴書はどうでもいいので写真は返してほしいですね。先述した通り写真屋さんで撮影したものを使っているので焼き増ししてもお高いのです。スーツのクリーニング代交通費封書の切手代封書代履歴書など紙代印刷のインク代等就職活動にはお金が大変かかりますが個人的には写真の焼き増し代はトップ3に入ります。封書で選考に落ちた連絡をくれるぐらいなら一緒に写真を返してほしいです。切実です。